アニメ化や映画化は儲かる?原作使用料から考える『儲からない』の真実

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「アニメ化や映画化は儲かるの?」

漫画家や小説家を目指している方はもちろん、普段から映像作品を見ている方なら一度は気になったことがあると思います。巷では「アニメ化や映画化は儲からない」なんて言いますが、実際はどうなのか気になっている方も多いはず。そこで今回は、アニメ化、及び、映画化における作者への報酬や仕組み、巷でよく聞く「儲からない」の真実をご紹介していきます。

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アニメ化や映画化で作者に報酬が支払われる仕組み

アニメ化や映画化を実現するには、作品の核となる原作が必要になります。そして多くの場合、その核は小説か漫画です。そして、それらの作品は作者にとって商品でありますから、その商品を第三者に使わせてあげる、いわば利用料金のようなものが発生します。これを業界では「原作使用料」又は「著作権使用料」と呼びますが、映画やアニメの製作陣は出版社に使用料を払い、その一部が出版社から作者へ支払われます。

原作使用料の相場

具体的な数値は原作の人気や知名度、続編であるか否かなどによっても変わるため断言出来ませんが、アニメ化も映画化も数百万円程度のお金が原作者に支払われます。ただし、アニメの場合は一話ごとに数十万円が支払われる仕組みのため、話数が増えれば増えるほど報酬は高くなっていきます。ちなみに映画に関しては、使用料の上限は1000万円までと定められているため、どんなに人気の作品であっても1000万円をこえることはありません。

アニメ化、映画化は儲からないと言われるのはなぜ?

前項でアニメ化や映画化において作者には数百万円の報酬が支払われると書きましたが、時には原作者自身が「映画化は儲からない」と発言することがあります。

確かに、映画が何億とヒットしたのに原作者は数百万円しかもらえないのはおかしな話ではあります。我々一般人からすると数百万円も貰えれば十分な気がしてしまいますが、当の原作者は多くの苦労の上に作品を完成させたわけですから、異論を唱えてしまうのも無理はありません。しかし、中には「映画化ってこんなに貰えるのか」と驚くような原作者もいます。実際ネット上の関連記事を見ても、「儲かる」と書いている方もいれば、「儲からない」と書いている方もいます。

その理由としては…

金銭感覚のズレがある

ここまで極端に意見が分かれる理由としては、単純に金銭感覚のズレがあると筆者は考えています。あくまで個人的な意見ではありますが、アニメ化や映画化する以上、原作は既にそこそこ売れている作品です。当然、原作者はそれなりの収入を手にしています。普段から多くのお金を持っていれば、金銭感覚は自然とズレていきます。

筆者はかなり慎ましやかな収入の世界に居ますので、数百万円という金額を聞いただけで動悸がしてきますが、例えば、普段から何百、何千万円というお金の中に生きている人からすれば、数百万円というお金はさほど大きくない金額に感じるのかもしれません、

実際、アニメ化や映画化を果たした作家で「儲からない」と言っている方の経歴を見ると、人気作を何本も出していたり、誰もが知っている長寿作品を手掛けていたりと、かなりの収入があると推測される方ばかりでした。

そして、人気作家は知名度も持っていますから、そういった方が「儲からない」と発言すれば、何の知識もない人はそれを真実と認識するでしょう。

これらが、「アニメ化や映画化は儲からない」と言われる所以です。

儲からない発言をするのは小説家に多い

そもそも、アニメ化や映画化が儲からないと発言する作者自体が少数ではあるのですが、筆者が調べた限り、儲からない発言をする作家の割合は小説家が多いという結果になりました。

理由としては、漫画家と小説家では、同じ人気作家でも収入に大きな差が出来るからだと思われます。小説家は十万部の売上で人気作家、漫画家は何百万部の売上で人気作家と呼ばれます。しかし、収入源である印税の設定は両者変わらないため、当然、売上の多い漫画家が儲かります。

小説家はある種の儲からない職業なので、「アニメ化や映画化をしたのにこれしか貰えないの?」と不満を抱く方が多いのかもしれません。

尚、漫画家の印税についてはこちらの記事にまとめています。印税に関しては小説家もおおむね同様ですので、興味がある方は見てみてください。

まとめ

アニメ化や映画化の原作使用料をめぐっては度々議論や騒動に発展しますが、「儲かっている」とみるか「儲かっていない」とみるかは原作者や皆さんの価値観に依存します。普段見ているアニメもそういったお金のことを考えてみると違った面白さを見出せるかもしれません。それでは長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。