『印税』と『原稿料』以外に収入は?漫画家の収入源を徹底解説

マンガ

漫画家の収入=「印税」が一般に最も認知されているものと思いますが、実際は印税以外にも複数の収入源があります。例えば、漫画を描いた際に得られる「原稿料」は印税と並び漫画家の主な収入源となっています。この記事では、漫画家の収入源、及び、その仕組みや相場を紹介していきます。

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漫画家の主な収入源

①『印税』

漫画家の収入として一番最初に想像するのはやはり「印税」でしょう。

「印税」とは、書籍化(電子書籍も含む)された漫画を読者が購入した際、作者に支払われるお金のことを指します。

漫画家を生産者とするならば、商品は漫画であり、当然、商品が購入されれば利益が出ます。この利益を「印税」と呼ぶわけですが、漫画の場合は出版社が%(パーセント)によって「印税」を管理しています。例えば、「印税」を10%に設定している○○出版から1000円の漫画を刊行した場合は、漫画が一冊売れるごとに、作者に100円の「印税」が支払われます。

「印税」は一般的に8%~10%と設定の幅が狭いため、人気作家も新人作家も同等の部数売上であれば、手元に入る印税に大きな変化はありません。逆に言えば、新人作家であっても本が売れさえすれば人気作家の売上を抜くことが出来ます。

よくある誤解

誤った知識として、印税=税金というものがありますが、印税は税金の一種ではありません。今では廃止されましたが、昔の本には発行部数を確認するための押印や検紙印なるものが貼られており、その数に応じて支払いが行われていました。その方法が収入印紙税の手続きと似ていたため、印紙税、後の印税と呼称されるようになりました。

②『原稿料』

「原稿料」は「印税」と同程度、場合によっては「印税」以上に漫画家の主な収入源となっています。

「原稿料」は文字通り、漫画を描くことに対しての報酬です。

一般的な雑誌連載であれば、ページ単価×ページ数の「原稿料」が支払われます。例えば、1ページの単価が1000円の漫画を30ページ描いた場合、30000円の「原稿料」が支払われます。

上記の例では1ページ1000円としましたが、実際は新人作家でももう少し高く設定されます。ページ単価はピンキリですが、新人であれば数千円~一万円程度、著名な漫画家であれば十万円を超えることもあります。一般的な漫画の単行本のページ数は160~200P前後ですから、人によっては「原稿料」のみで生計を経てることも可能です。

『原稿料』のここに注意

一部の雑誌や媒体では「原稿料」が発生しないこともあります。いわゆるWEB漫画と呼ばれるものに多いのですが、「原稿料」の行方について度々トラブルが起きます。これから漫画家を志す方は必ず「原稿料」の有無や金額を聞いておきましょう。

漫画家によっては発生する収入源

先ほど紹介した「印税」と「原稿料」は、おおむねの漫画家にあてはまる”主な収入源”ですが、こちらは”人によっては発生するかもしれない収入源”になります。大抵は人気作家のみが手にすることの出来る収入です。

①『原作使用料』

著作権料などと呼ばれることもあります。これは、アニメ化や実写化などはもちろん、ゲームやグッズを制作、販売したり、コラボ企画をする場合も発生します。ただ、「原作使用料」が発生する項目は多岐に渡るため、ここでは参考程度にアニメ化や実写化における「原作使用料」の詳細をご紹介します。

巷では時折、「アニメ化や映画化は儲からない」と見聞きしますが、実際には数十万円から数百万円程度の原作使用料が支払われています。ちなみに、映画に関しては「原作使用料」上限が決められており、最大で1000万円までとなっています。

アニメ化の場合は1話単位で「原作使用料」が設定されますが、その金額は原作の知名度や人気などでも変わるため、具体的な数値は特定出来ません。しかしながら、とある作家曰く「1話あたりのギャラは数十万円」とのことですので、全12話の作品であれば、「原作使用料」は数百万円程度であると予想出来ます。

②『執筆料』

「執筆料」はゲーム化などにおいて、作者自らが作品の設定やストーリーを執筆する場合に支払われる報酬のことです。ゲーム内で使われるシナリオやストーリーを執筆する場合であれば、一文字単位で「執筆料」が支払われます。

実際に執筆をすれば、一文字1~数円程度の報酬が発生しますが、小説家と違い漫画家は絵を描くのがメインになりますので、漫画家自らが執筆するような場面はほとんどありません(「執筆料」も発生しない)。大抵は名の売れたシナリオライターなどが執筆します。

まとめ

以上が漫画家の収入源とおおよその相場になりますが、実際はもっと細かい収入が多く存在します。ただ、漫画家によってはそういった細かな仕事を請けない人もいますし、何よりそれのみで生活出来るかと言われれば難しいため今回は省略しました。

漫画家として生活していくには、どうあがいても『印税』or『原稿料』の存在が必須になります。恐らく、この記事を見てくださってる方の70%以上は現在漫画家を志している方だと思いますが、是非とも挫けることなく、前に進んでいってください。未来の人気漫画家に幸多からんことを。